睡眠ボタンがあったらいいのに

2:47

布団に入って3時間が過ぎた。横になったり縦になったりぎゅっと目をつぶったり。

なんだろう、今日は全然眠れない。別に何か悩んでるわけではない。何も考えてない。ストレスがないのが僕のとりえ。なんか足先が熱い気がする。気持ち悪い。足先だけ布団から出してみる。また目をつぶってすっと落ちるのを待つ。暗闇の中で青や白や紫の模様が形を変えていく。波打ったり格子になったり。一か所に集中するとそれがどんどん逃げていく。顔が現れる。女性だったりおっさんだったり変化する。僕は絵は描けないが今なら描ける気がする。

うーん、眠れない。

ストレスはないはず。嫌なことや失敗があっても寝れば忘れる。どっと疲れても寝れば治る。人間関係は、仕事と割り切ればなんてことない。気にしてもしょうがないことは考えない。怖いものもなくなった。自分の能力には限界があると認めているから、精一杯やれることをやれば、結果はどっちでもいい。良ければうれしいし、悪ければ仕方ないか。それだけの話。

「きもい」「ダサい」「きらい」

それがどうした。どんどんきやがれ。あいさつがわりだ。

眠れないときの対処法、なになに…

ツボを押す。「神門」神経の高ぶりを抑える。なるほど。押してみよう。「安眠」!?これだ!

…………痛い!やってられるか!

4:32

起きる。空がうっすら白んでいる。オーケー、分かりましたよ。僕の負けだ。潔く認めよう。今晩僕は眠れなかった。昨日と今日の間に線を引けなかった。負け試合だ。ぼんやりとしたまま仕事に行けばいいんだろ。わかったよ。

切り替える。もう寝ない。コーヒーとタバコだ。これだ。”目覚めよ”。黒地に黄色い文字の看板がよくバス停のトタンとかに貼られてたな。

俺、目覚めよ!



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